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06

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ガソリンスタンド(連載5)
数百メートルも走ると海岸線は見えなくなり、民家が立ち並ぶ住宅街へ突入した。「この道は本当にあっているのだろうか?」不安が過ぎるほどに、港町のイメージとは掛け離れた風景の中走っていた。知らない土地を走る事は意外と難しいものである。

    

雨がさらに強くなってきた。バイクのメーターを見るとオイルランプが黄色く点灯している。「まずは給油をしないといけない。」大きな国道に出てガソリンスタンドを探す事にしよう。

小さいけれども道のポイント、ポイントに国道42号線を指すサインが設置されていた。迷路のように 矢印の従って進んで行くと、やがて大きなT字路に出た。そこで信号が赤になった。左方向100m位の所に一軒のガソリンスタンドを発見。その辺りはとても霧が濃く山間部の入り口のように思えた。



ガソリンスタンドへ着くと人の気配が無かった。入口から中へ向かって「こんにちは」と声を掛けても全く反応がない。「大丈夫かな…?」一旦外に出て建物の裏の方へ行き 再び声を掛けてみた。すると薄汚れたブルーの作業着を着た50歳前半あたりの細身のおじさんが 灯油缶片手に「おーっ、いらっしゃい」と姿を現した。寝起きなのか?髪の毛はボサボサで、目も少し腫ぼったく眠たそうな気配がある。しかし、とても親切な対応をしてくれる人であった。

給油をしてもらっている間に、カバンから地図を取り出し、海南市までの最短距離を再検討した。すると給油中のおじさんは「中に入って見たらいい」と促してくれた。

部屋の中に入ると、おじさんの母親と思われる背の低が低くて70歳くらいと思われるおばあちゃんが出てきて「おはよう、いらっしゃい」と声を掛けてきてストーブに火を付けた。「今日は寒いね、何処から来たの?」建物の中にストーブの火の匂いが漂った。懐かしい田舎の匂いだった。 

地図で調べるとルートは2つ。一つは「山道を進んでゆくルート」「もう一つは紀伊半島に沿って海岸線を走り続けるルート」だ。おおよのそ距離を測ると 山間部を走ったほうが近いように思えた。

給油を終えたおじさんが中に入って来るなりレジを打ち始めた。目的地までのルートについて聞いてみると「見せて!」と地図を覗き込んできた。「うーん」と考え込む。

「確かに山間部を通ったほうが近いかもしれないけれども・・・サインを見落としたら、とんでもないところへ行ってしまうから 海岸線を走った方が良いかもしれないなぁ~」と言う。所々の分岐点を教えてくれようとメモ用紙とペンを探したが見つからず。その分岐点は地元の人ぞ知る場所で、地図には載っていないようだ。

そうこうしていると、横からおばあちゃんも同じアドバイスをしてくれた。「もし何かで困っても海岸線を行けば店が沢山あるし 人も多いから、そちらを選んだほうが良い!」と教えてくれた。地元の人の言う事を聞いた方が正しい!軽くお礼を言い終わり、暖かいスタンドを後にした。教えてもらった通り海岸線方向を走る事にした。



これでもか!と言う程に雨が強くなってきた。5分も走るとレインコートの中やブーツの中に雨水が浸入して来て、ブレーキを足で踏む度に車体が音を立て始めた。グローブから地面へ向かって「ボタボタ」と大量の水が滴っている。

顔に雨をまともに受けるとかなり痛い。視界が悪くなったので、顔の角度を変えない。信号が赤になる度にホッとした。やがて、時速20kmも出せないほど大降りになってしまった。大雨ではなくて これは「嵐」だ。

腕時計の雫を拭いながら文字盤を見ると、スタートしてから、まだ20分程しか経っていない。思う程、前に進んでいない事が分かる。この先、気が遠くなる様な距離が残っている。既に少しばかりか弱気になっていた。

晴れていたら海南市までは3~4時間。この雨ではそんな時間で辿り着ける訳がない。後に計算して見ると那智勝浦から海南市の距離は約200Km弱だった。「3~4時間」ばかりが頭にあり、すっかり距離の計算をしていなかった。

ガソリンスタンドで暖まった 温もりは既に消えていた。2車線の狭い道路は、長い間、舗装されていないのであろう。路側は起伏が激しくてとても走り憎く、所々でタイヤを取られた。とにかく事故を起こさない事だけを念頭にゆっくりと走り続けた。

目的を達成する為の第一条件として、スキルや才能は当然ながら、常に自分の状態を一定に保つ事がとても重要である。そして 人との約束を必ず守る事。これが夢を掴む為の最低条件であり、してはいけない事が一つある。それは事故を起こしたり命を落としてしまう事だ。例え命に別状が無い事故だとしても、信用を失うものである。その時は回りから同情してもらえるかもしれないけれども、後から圧しかかってくる代償は大きい。才能とは、それらを含めた総ての事を言うのだ!そんな事を考え始めた。

雨水レインコートの隙間から浸透して、既にレインコートを着ていても着ていなくても同じだ。



バイクを走らせると 強い風に晒されるので体温が奪われて行く事がよくわかる。真冬の長距離走行は、体力勝負だ!

そこで、15分走ったら休憩する予定が、5~10分と縮まり 最終的には1~2分で停車するようになってしまった。とにかく寒い。既に限界を感じ始めた。

こう言う時に限って、体を休める格好の場所が見つからないものである!

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